屋久島 縄文杉
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縄文杉は、鹿児島県屋久島町にそびえ立つ、推定樹齢2,000年から7,200年(諸説あり)とされる巨大な屋久杉です。1966年に発見され、その名が縄文時代に由来することから「縄文杉」と名付けられました。樹高25.3m、胸高周囲16.4mを誇るその圧倒的な存在感は、見る者を畏敬の念に打たせます。屋久島が世界自然遺産に登録されるきっかけの一つにもなった、屋久島のシンボルであり、一生に一度は訪れたい場所として国内外から多くの登山者が訪れます。
縄文杉への道のりは、決して平坦ではありません。最も一般的な登山ルートは、荒川登山口からトロッコ道(旧森林鉄道)を約8.5km、さらに登山道を約2.5km歩く、片道約11km、往復約10時間以上を要する長距離トレッキングです。トロッコ道は比較的平坦ですが、登山道に入ると急な坂道や木の根が張る道、不安定な足場の場所も多く、しっかりとした登山装備と体力が必要不可欠です。しかし、その苦労を乗り越えた先に待つ縄文杉との対面は、言葉では言い表せないほどの感動と達成感を与えてくれます。苔むした森や清流、そして途中にあるウィルソン株(内部が空洞でハート形に見える)など、道中の景観も見どころ満載です。
縄文杉は、その樹齢の長さから、過去の様々な気候変動や自然災害を乗り越えてきた「生きる証」として、見る者に深い感動を与えます。その姿は、まるで大自然が創り出した芸術品のようであり、歴史や命の尊さを教えてくれます。現在、縄文杉の保護のため、直接触れることはできませんが、観賞デッキからその威容を間近に眺めることができます。デッキからでも、その巨大さ、歴史の重み、そして生命の力強さを十分に感じられるはずです。
縄文杉へのトレッキングは、単なる登山ではなく、屋久島の壮大な自然と向き合う特別な体験です。苔むした森、清らかな沢、そして樹齢数百年、数千年の屋久杉たちが織りなす神秘的な景観は、まさに「もののけ姫の森」を彷彿とさせます。早朝から出発し、弁当を持って挑む日帰り登山が一般的ですが、道中で出会う自然の美しさや、共に歩む登山者との連帯感も、忘れられない思い出となるでしょう。計画的な準備と、十分な体力、そして何よりも自然への敬意を持って、この特別な体験に挑んでみてください。
【豆知識】
縄文杉が「縄文杉」と名付けられたのは、発見された当時の樹齢が縄文時代にまで遡ると推定されたことに由来します。
縄文杉への登山道途中にある「ウィルソン株」は、巨大な切り株の内部に入ると、ある角度から見るとハート形に見えることで人気です。
屋久島は、日本の世界自然遺産第1号の一つ(1993年登録)であり、その中でも縄文杉は屋久島のシンボルとされています。
[入場料]
縄文杉への入山自体に入場料はありませんが、屋久島環境保全協力金への協力を呼びかけています。
日帰り:1,000円
宿泊:2,000円
(任意ですが、自然保護のために協力が推奨されています。)
[営業時間]
登山道は24時間開放されています。
ただし、一般的には日帰りでの登山となるため、早朝に出発し、日没までに下山するのが基本です。
荒川登山口へのシャトルバスの運行時間(季節により異なる)に合わせた計画が必要です。
[定休日]
なし(登山道は年中開放されています。)
ただし、悪天候時(台風など)は入山規制がかかる場合があります。事前に気象情報と屋久島観光協会等の情報を確認してください。
[駐車場]
荒川登山口へは一般車両の乗り入れが制限されているため、「屋久島環境文化村センター」の駐車場(無料)に車を停め、そこから有料のシャトルバスに乗り換えて荒川登山口へ向かいます。
駐車場は無料ですが、シャトルバスは有料です。
- カテゴリ
- 屋久島|絶景|巨木
- 場所
- 鹿児島県熊毛郡屋久島町宮之浦
- 公式サイト
- http://www.yakushima-info.com/
- TEL
- 0997-42-0100
(※情報が古い場合があります。最新&正確な情報は該当のオフィシャルサイトならび電話にてご確認ください。)