堅牢な平山城 - 島原城

島原城は、1618年（元和4）年から、松倉豊後守重政が約7年の歳月かけて築いたものです。五層天守閣を中核に、大小の櫓を要所に配置した、安土桃山期の築城様式を取り入れた壮麗な城でした。

しかし、1637年（寛永14）年、島原の乱が起こると、島原藩の支配に不満を持つ島原半島の農民やキリシタンたちが、島原城を包囲しました。島原城は、50日余りの激しい戦いの末に陥落し、松倉氏は滅亡しました。

明治以降は廃城処分となり建物などは撤去され、現在は本丸に天守・櫓・長塀が復興され、城跡公園となっています。

天守は1964年にRC造で復元されてものです。
天守閣内部は、キリシタン資料館、郷土資料館、民具資料館となっており、島原の乱に関する資料や、隠れキリシタンに関する展示、郷土の歴史や文化財について学ぶことができます。最上階の展望台からは、島原市街はもちろん、有明海や対岸の熊本まで見渡せる雄大なパノラマが広がります。