厄除け観音の法多山尊永寺

西暦725年に聖武天皇の命により建立した歴史のあるお寺です。
奈良時代・神亀2年（725）に行基が開いたと伝わる高野山真言宗の別格本山。長い石段の先に広がる大本堂には“厄除開運”の正観世音菩薩を安置し、初詣から厄除け祈願、御朱印めぐりまで一年を通じ参拝客で賑わいます。境内は仁王門、弁才天堂、愛染堂など見どころが多く、豊かな木立と四季の花が参道を彩ります。

法多山といえば名物「厄除だんご」。串に刺さった素朴な団子に蜜ときなこをたっぷりかけて味わうスタイルで、茶屋での出来たては格別。毎月の功徳日には袋井茶を練り込んだ「茶だんご」も限定登場します（売り切れ次第終了）。参拝と一緒にお土産用も入手しやすく、境内ベンチで一服するのもおすすめです。

季節行事も魅力です。7月9・10日の「万灯祭」では本堂前に灯籠の海が出現し、幻想的な夏夜の絶景に。初夏〜晩夏は“遠州三山風鈴まつり”の一角として境内各所に風鈴が揺れ、願掛け風鈴の奉納も可能。可睡斎・油山寺と併せて巡れば、袋井の寺社文化と涼景を一気に体験できます。


【豆知識】
・「厄除だんご」は江戸時代に将軍家から“くし団子”の名を賜った由緒が語られる名物。

【穴場スポット】
・弁才天堂と回廊の風鈴：初夏の写真映えポイント。短冊の願いを添えて。